西 海 嶼 日 記
軍艦島編(佐賀・長崎)
第3日(鹿島、小城、佐賀)


早朝6時前に起きて6:30にホテルを出発


駅までの送迎バスの始発は8:20だし
路線バスの始発も6:55なので駅まで歩く
格安で2泊した展望温泉のある「ホテルアマンディ」


背後には稲佐山の展望台
山上からの良い景色を眺めながら坂道を下っていく
地図を見ながら最短のルートで下ったので

計算通り30分で駅に着いた



途中には新幹線の開業で移転する長崎駅の工事現場(左)と

既に移転してきた長崎県庁舎(右手側)


駅前には駅周辺の再開発の看板がある
7:10発の列車に余裕で間に合った
構内では新しい駅と新幹線の高架が作られている
諫早を過ぎると車窓に有明海が見えてくる



問題になった諫早湾干拓の堤防も遠くに見えた
のどかな有明海を眺めながら列車は進む



あれは海苔の養殖かな?
長崎本線の諫早-肥前鹿島間は特急は多いが普通は極端に少ない


この列車を逃すと午後まで普通は全くないのだ


県境を越えて乗る人が少ないのか
朝のラッシュ時にも拘らず車内はガラ空き状態だった
9:05 肥前鹿島駅に到着
駅前の案内所で自転車を借りる


まずは駅前のスカイロードを快走していく
鹿島城大手門


赤いので最初はこれが有名な赤門かと思たら違ってた


鹿島鍋島藩2万5千石の居城の表門

佐賀の乱でも類焼を免れて残存している
大手門を抜けると見事な桜並木が広がった
クランクを繰り返して約300mの桜のトンネルが連続する
桜のトンネルを抜けると「旭ヶ丘公園」


佐賀県三大桜の名所のひとつ

日本歴史公園百選にも選定されている
鹿島高校の校門になっている「赤門」


1609年に鹿島鍋島藩が立藩

1807年に鹿島城がここに移転して赤門が建立

佐賀の乱で殆ど焼けた城内では最古の建造物
公園内には鹿島藩の初代藩主を祀る「松陰神社」がある
最後の藩主である鍋島直彬の銅像



この日は桜祭りで沢山の出店が出ていた
踵を返して旧長崎街道筋にある本町・乙丸通りへ
伊能忠敬も泊まった老舗の旅館
以前行った同じ鹿島市内の肥前浜宿に較べたら
あまり保存や整備がされてるとは言い難かった
11:00ちょうど発の列車で肥前鹿島を後に
その前に上下線に入って来た列車は
白と黒の特急「かもめ」だった
列車はまっ平らな有明海の干拓地の中を走る
肥前山口で乗り換えて11:44佐賀駅に到着


駅前の西友(今月末閉店予定)で食料を調達
時間が余ったので駅の観光案内で佐賀の地図&情報を入手


12:21発の唐津線の列車に乗り換え
12:36 小城駅に到着


駅から歩いてすぐの小城公園へ
え、なんだこれ??



美しすぎる…!
水辺と青空と花のコラボにはめっぽう弱いのだ…



この景色を見ながらの昼食は質素ながら贅沢な気分だった
小城公園も鍋島氏が作った名庭園



ここも

「桜の名所百選」

「日本の歴史公園百選」

に選ばれている
好天下の桜祭りとあってもの凄い人出だった
(どこも人がいなくなってから撮るのにひと苦労)
園内にある「岡山神社」


小城藩の初代と二代藩主を祀る
稲荷神社も桜に埋もれる



園内の頂上には「後西院御製碑」

小城の桜の美しさは朝廷にも届き
桜を称える御製を賜ったとある

さく花に ましる岡辺の松の葉は いつとなきしも 色を添えつつ


名残惜しく小城を去る(14:42)

佐賀に戻って探索再開

今日は歩き疲れてもう足が棒になっているんだが…



地図を見て目的地へ斜めに横切る近道を通ると
そこはかつての紡績工場の跡地だった

今は「どん3(ドンドンドン)の森」とか言う変な名前の公園



碑が無ければ絶対に判らない場所にある

観光案内の人も場所を調べるのに苦労してた
最初の目的地の「多布施反射炉跡」まで歩く
次はそのすぐ近くにある佐賀県護国神社
足はもう既に限界を越えているが
地図を見ながら最短コースで県庁の横を通り休憩
今旅最後の目的地である佐賀城へ



訳あって今回4度目の参城である
復元された本丸御殿の大広間では
畳の上に横になると暫く眠ってしまっていた
(まさか寝るために来たのでは?)
最後に鍋島直正の銅像に旅の無事と
穏やかな天候を頂いたお礼をしてフィナーレ



今旅は何故か行く所にはいつも銅像があったけど
普段は何気に気づかなかっただけなのかも知れない
Fin


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